毎日の仕事の大半を占めるのは「定常業務」です。
伝票の処理、データ入力、進捗報告、確認作業…。
もちろん必要な仕事ですが、これに人の力を多く使いすぎていませんか?
実際、私が関わってきた多くの企業では、**全体の業務の3〜4割が「付加価値を生まない定常業務」**に費やされています。
しかも「仕方ないこと」と諦められているケースが多いのです。
しかし本当にそうでしょうか?
もしその時間を営業や開発、顧客対応といった「売上に直結する業務」に充てられたら、会社の数字はどう変わるでしょうか?
定常業務の厄介な点は、「減らさなくても業務は回っているように見える」ことです。
だから改善の優先度が低くなりがちです。
しかし、そこには見えない損失があります。
- 時間のロス:一人一人の小さな処理が積み重なり、膨大な工数を奪う
- 人材の固定化:特定の社員しかできない業務が残り、属人化を加速させる
- 成長機会の損失:優秀な人材が単純作業に縛られ、売上を伸ばす活動ができない
つまり、定常業務は“現状維持”を保っているように見えて、実は利益をじわじわ削っているのです。
ここで「定常業務を削減する」とどう変わるのか、実際の流れをイメージしてみましょう。
- 入力や確認作業をDX化
紙やExcelでの処理をシステムに置き換えることで、1時間かかっていた作業が10分に。 - 余った時間を営業活動へ
社員が空いた時間で、既存顧客へのフォローや新規訪問を増やす。 - 顧客満足度が上がる
対応スピードや提案力が高まり、信頼関係が深まる。 - 売上が伸びる
結果として新しい受注が生まれ、在庫や工場稼働のバランスも改善される。
このように、定常業務を減らすことは「コスト削減」ではなく「売上創出」につながる投資なのです。
では、どんなアプローチで定常業務を減らすのか。
いくつかの切り口をご紹介します。
- 紙の廃止:探す・転記する時間をゼロにする
- マニュアル化:人による判断のバラつきを減らし、教育時間も短縮
- ワークフロー化:承認や確認をシステムで流し、止まる業務をなくす
- データ連携:複数のシステム間で同じデータを二重に扱わない
- 定常業務の外部化:専門家や外部パートナーに任せ、社員は付加価値業務に集中
これらを組み合わせることで、時間の“質”が劇的に変わります。
改善というと「節約」「効率化」と捉えられがちです。
しかしそれだけでは、数字は大きく動きません。
大切なのは、削減した工数を“どこに振り分けるか”です。
売上につながる活動、顧客との関係づくり、新しいサービスの企画…。
ここにリソースを移すことで、会社は初めて“攻めの改善”を実現できます。
定常業務を減らすことで、以下のような未来が見えてきます。
- 社員が「やらされ仕事」から解放され、モチベーションが上がる
- 経営者の思いが現場に届きやすくなり、雰囲気が明るくなる
- 顧客への対応が早まり、信頼が厚くなる
- 在庫や稼働率の無駄が減り、利益率が改善する
つまり「定常業務削減=働きやすい環境づくり=売上の加速」なのです。
私は単にアドバイスをするだけではなく、現場に入り込み、経営者と伴走しながら改善を仕組みに変えていくことを大切にしています。
「社員が定常業務に追われて疲弊している」
「改善をしたいが、手をつける余裕がない」
そんな悩みを抱えている経営者の方にこそ、この仕組みを体感してほしいと思っています。
📩 定常業務を減らして“売上を伸ばす仕組み”を一緒に考えてみませんか?
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