「何度も改善提案を出しているのに、結局通らない」
「社長が“前と同じでいい”と言うので動けない」
こんな現場の声、聞いたことはありませんか?
実は、現場が止まっているのではなく、
“経営者自身のこだわり”が、会社の進化を止めている――
そんなケースが、少なくありません。
経営者のこだわりは、企業文化を育てる大切な土台です。
「この品質だけは守る」「このやり方だけは変えたくない」
その強い信念があったからこそ、乗り越えられた困難もあるはず。
でも――
その「こだわり」が、“過去の成功体験”から来ていて、
今の時代に合っていない場合、どうでしょうか?
たとえば:
・「ウチは紙が基本。デジタルは信用できない」
・「顔を見てやり取りしないと、仕事とは言えない」
・「現場を変えると混乱するから、今のままでいい」
…これらの言葉が、改革の芽を摘んでいることに、
気づかれていないことが多いのです。
市場のスピード、顧客のニーズ、働き方、
どれをとっても、10年前と同じではありません。
にもかかわらず、昔の感覚や手法にこだわっていると――
・若手社員のモチベーションが下がる
・優秀な人材が辞めていく
・新しい仕組みを導入できない
・非効率な業務が放置される
こうして気づかぬうちに、「競争力の低下」へとつながっていきます。
改革の足かせになっているのは、現場の反発ではなく、
経営層の“無意識のブレーキ”かもしれません。
では、経営者が持つ“こだわり”を手放すべきか?
――いえ、そうではありません。
大切なのは、こだわりを未来につながる形にアップデートすることです。
たとえば:
・「紙がいい」は「確実な記録が残るようにしたい」
→ クラウドでバックアップ体制を整える方向に変換する。
・「顔を見たい」は「信頼関係を築きたい」
→ オンラインでも雑談や1on1の機会を設ける工夫をする。
こだわりを捨てるのではなく、
“目的”を見直し、“手段”を時代に合わせていく。
これが、持続的な改善への第一歩です。
組織の改善は、現場の工夫だけでは実現しません。
経営者の「見えないこだわり」が変わらなければ、
いくら外から仕組みを入れても、現場は動かないのです。
逆にいえば、経営者が「変わる」ことを決意した瞬間、
現場も自然と変わっていきます。
改善は、「悪いものを直す」のではなく、
「より良くしていく、未来をつくる」ためのもの。
その出発点は、「自分のこだわりを点検してみること」。
まずはそこから、一緒に始めてみませんか?
「なぜ改善が止まっているのか?」「どこから整えればいいか?」
第三者の視点で整理してみると、新しい突破口が見つかります。
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一緒に、しなやかに変化できる組織づくりを進めていきましょう。