「うちは問題が多いから、改善なんて…」
「トラブルがあるから、まずは火消しが先」
こんな言葉を、現場で何度も耳にしてきました。
でも実は、利益が出ている会社ほど、改善を“前向きな活動”として捉えているのです。
今回は、改善に対する意識の違いが、
売上や社員の動き方にどう影響するのかを、事例を交えてお伝えします。
「改善」と聞くと、
“問題があるから仕方なく直す”というイメージを持たれる方が多いかもしれません。
でも本来、改善はもっと前向きなもの。
「もっと良くするにはどうすればいいか?」
「今のやり方に無駄はないか?」
そうやって未来に向けて進化していくための、前向きな問いかけなのです。
ある製造業の企業では、毎月1件、改善提案を出すことをチームの目標にしていました。
最初は「そんなの面倒」「提案なんて難しい」といった声もありました。
でも続けるうちに、社員の視点が変わってきたのです。
日々の業務の中で、「あれ?これってムダじゃない?」と
自然と気づけるようになり、改善のハードルがぐっと下がりました。
結果、5分の短縮、1枚の紙の削減など、
小さな改善の積み重ねが、年間で数百万円のコスト削減につながったのです。
しかも、社員の間には「自分たちが会社を動かしている」という
主体性とやりがいが生まれていました。
一方、「トラブルが起きたから仕方なく直す」
「失敗の責任を追及するための改善」といった、後ろ向きな改善文化が根付いている会社では、
現場が委縮し、意見も出なくなってしまいます。
改善が「悪いことを正す行為」だと捉えられると、
どうしてもネガティブな空気になります。
実際に、
「また問題が出たのか」
「誰の責任だ」
といった会話が飛び交う職場では、改善提案は出にくくなります。
結果として、問題が起きても表に出ず、放置される…という悪循環に。
では、どうすれば改善を“前向き”にできるのか?
ポイントは、「改善=評価される活動」として捉え直すことです。
たとえば、
- 失敗から得た学びを称賛する
- 提案に対して「ありがとう」の言葉を忘れない
- 成果が出たら、全員で喜ぶ文化をつくる
これだけでも、現場の空気は一変します。
さらに、「改善=キャリアアップの一歩」として位置づけると、
若手や中堅社員の成長にもつながっていきます。
よく「改善は管理職や改善チームの仕事」と思われがちですが、
本来は、すべての社員が自分の業務の中で取り組めることです。
特に現場を知る人の気づきこそ、宝の山。
「これって、もっと楽にならない?」
「なんでこの作業は手書きなんだろう?」
そんな素朴な疑問から生まれる改善は、
ムダの削減だけでなく、働きやすさや満足度の向上にも直結します。
利益が出る会社には、共通点があります。
それは、改善を“自分たちの未来づくり”と捉えていること。
「問題があるから改善する」ではなく、
「より良くするために改善する」。
そんな文化が、企業の成長と社員のやりがいを支えています。
「うちでも改善をもっと活発にしたい」
「前向きな文化をどう根づかせればいいか分からない」
「改善が嫌がられてしまう現場をどうしたら…」
そんなお悩みがあれば、ぜひご相談ください。
Evoloraでは、現場の声を聴きながら、一緒に“前向きな改善文化”を育てるお手伝いをしています。
📩 ご相談・お問合せはこちらから
👉 https://evolora.net/contact
改善は、未来への投資です。
小さな一歩を、一緒に踏み出してみませんか?