稼働率を上げても、利益は増えない?

river between trees

稼働率が上がっても、数字が伸びない理由

「うちはフル稼働してるから大丈夫」
「機械の稼働率は90%を超えている」

そんな声をよく聞きます。
でも、ふと気づくと利益は横ばい。
あれ?これだけ頑張っているのに、なぜ売上が伸びない?

実はここに、改善のヒントが隠されているのです。


“生産性”と“利益”はイコールではない

よくある誤解がこちら。

稼働率=利益に直結する

確かに、設備を動かさなければ製品は作れません。
でも、それはあくまで「量」の話。
利益を決めるのは、「質」と「バランス」です。

例えば、注文が来ていないのに製品を作り続ければ、
当然、在庫は増えますが、現金は動きません。
それどころか、保管スペース・管理工数・棚卸コストといった“見えないムダ”が膨らんでいきます。


稼働率だけを追いかける危うさ

実際、こんな現場を見たことがあります。

製造ラインの稼働率をKPIにしたところ、
「とにかく止めないようにしよう」と現場が動き、
まだ出荷予定のない製品を前倒しでどんどん生産。

結果として、倉庫はパンパン、棚卸は混乱、
工程の後戻りが頻発し、リードタイムは延び、
肝心の「利益」はむしろ減ってしまいました。

“何を、どのタイミングで、どのくらい作るのか”
この視点をもたずに稼働率だけを上げるのは、
例えるなら、「空回りの自転車」を必死にこいでいるようなものです。


利益を生む“整った仕組み”とは?

売上・利益を上げたいなら、見るべきポイントはこうです。

  • 稼働率ではなく「受注に対しての納期遵守率」
  • 作業量ではなく「リードタイムの短縮効果」
  • 作った数ではなく「売れた数と利益率」

これらを押さえるには、属人化を防ぎ、情報の流れを整える仕組みが必要です。

✔️ 工程ごとの作業内容が標準化されている
✔️ 属人作業をなくし、誰でも対応できる仕組みがある
✔️ 受注から納品までの全体フローが可視化されている

つまり、「整っているから、利益が生まれる」。
これが本当の意味での“生産性の高い現場”です。


改善とは、“悪いこと”を直すことではない

「改善」という言葉に、
「ダメなことを反省して直す」というイメージを持つ人も多いかもしれません。

でも、私たちEvoloraが伝えたいのは、
改善=未来に向けた戦略的アクションという考え方。

今ある現場の“当たり前”を見直し、
「このまま10年後も通用するか?」と問い直すこと。

その視点を持つだけで、見える世界は大きく変わっていきます。


一緒に“数字が動く仕組み”を整えていきませんか?

私はこれまで、製造業の現場で数多くの改善に立ち会ってきました。

Evoloraでは、単に「言うだけ」ではなく、
一緒に手を動かしながら、仕組みを作る伴走型支援を大切にしています。

📩「なにから手をつけたらいいかわからない」
📩「稼働率は高いのに、利益が出ていない」
📩「そもそも、改善ってどう進めたらいいの?」

そんなお悩みがあれば、ぜひ一度お話ししませんか?


👉【公式LINE】または【お問い合わせフォーム】からご連絡ください
https://evolora.net/contact


稼働率を上げることより、
“利益に直結する流れ”を整えることの方が、未来につながります。
その第一歩を、一緒に踏み出しましょう。

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