――気づかぬうちに始まる“静かな抵抗”とは?
最近、こんな声を経営者の方からよく聞きます。
「特にクレームは聞いてないけど、なんとなく空気が重い」
「意見を聞いても『別に…』『大丈夫です』ばかり」
「何を話しても響いていない気がする」
社員が問題提起をしない=満足している。
そう思って安心していませんか?
でも実際には、不満は“声”としてではなく、
“行動”というサインとして現れるケースが多いのです。
たとえば、こんな行動に覚えはありませんか?
・指示を出しても反応が薄く、動きが鈍い
・新人教育に対して「どうせすぐ辞めるでしょ」という空気がある
・日報や報告書の内容が形式的で中身がない
・業務の改善案がまったく出てこない
これらは“無言の抵抗”ともいえるもの。
不満や違和感があるのに、それを口にすることを諦め、
やがて「どうせ変わらない」という無力感に支配されると、
人は行動で「関わらない」「余計なことはしない」という選択を取り始めます。
つまり、声が出てこない職場ほど、
目に見えない「見えない火種」が燻っている可能性が高いのです。
以前、ある製造業の企業でこんなことがありました。
ベテラン社員が、明らかに簡単な作業でもわざとミスを繰り返す。
若手社員は報連相をしない。
技術伝承をしようにも、手順書は見つからない。
表面的には「怠慢」に見えるこれらの行動、
よくよく話を聞いていくと、原因はこうでした。
・「現場の意見を言っても、結局スルーされる」
・「ルールばかり増えて、手間が増えるだけ」
・「忙しいから、教える余裕も時間もない」
・「ツール導入?また“現場無視”のアイデアでしょう」
つまり、現場の“サボり”に見えたものは、
経営層との温度差や疲弊による静かな抗議だったのです。
不満は、必ずしも「辞めます」や「これはおかしい」という言葉になって現れません。
むしろ、“沈黙”や“やる気のない行動”という形でにじみ出るのです。
それを見過ごすか、咎めるか、理解するか。
ここが、会社全体の方向性を分ける大きな分岐点になります。
もし今、職場にこんな状態があるなら、改善のタイミングです。
・なんとなく、意見が出にくい雰囲気がある
・業務の属人化が進み、担当者しか分からない仕事が多い
・技術やノウハウが、形式知として残っていない
・社員が疲れていて、新しい挑戦を避けている
こういった課題は、一人で何とかしようとせず、
一緒に整理し、仕組みで“整える”ことが大切です。
私は現場に入って、「気づいていない不満」を可視化し、
一緒に改善を進めていく“伴走型”のスタイルでご支援しています。
「何も言われない=順調」と思っていたら、
実は静かに組織が壊れ始めていた――。そんなことにならないように。
まずは、現場の“行動”の背景にある本音を一緒に探しませんか?
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改善は、“見えない不満”に気づくことから始まります。