──企業も人も、行動の基準を明確にするという視点
「どう動くか?」の前に「何に基づくか?」を問う
日々の業務に追われるなか、管理職や経営者の方が最も悩まされるのが「判断」です。
たとえば、こんな声を聞いたことはありませんか?
- 提案しても現場に伝わらない
- 判断が現場任せになっている
- そもそも自分がどう決断すればいいのか分からない
こうした“迷い”や“すれ違い”は、情報の伝達不足やリーダーシップの問題だと考えられがちです。
しかし本質はもっと根深い場所、**「判断の基準」**にあります。
判断の“上流”を見ていますか?
たとえば、企業における計画は、どのような順序で組み立てられているでしょうか?
- 実行計画の上には経営戦略があり
- 経営戦略の上には企業理念がある
この“上流”の構造がクリアであれば、どんな場面でも軸を持った判断が可能になります。
でも現実には、
「どうせ言っても分かってもらえない」
「何をやっても上に却下される」
といった声が、現場からよく聞こえてきます。
なぜこうしたミスマッチが起きるのか。
それは、上流にある“判断の源”が共有されていないからです。
組織にも人にも“見えない上流”がある
ここで考えていただきたいことがあります。
会社の判断基準は何に基づいていますか?
あなた自身の判断は、どんな価値観から生まれていますか?
会社であれば企業理念、
部署であれば組織方針、
自分であれば信念や人生観。
でも、その“上流”が明文化されていない場合も多い。
経営者の頭の中にしかない場合もありますし、理念はあっても現場に伝わっていないこともあります。
属人化が進んだ現場では、判断が個人依存になりがちです。
そこに組織としての“共通判断基準”がなければ、人によって結論がブレるのは当然のこと。
この状態を放置してはいけません。
判断の源(上流)を明確にし、共通認識を持つことが、組織の安定と成長に直結するのです。
【結】上流を見つけることで、判断は“再現可能”になる
正しい判断とは、すぐれた直感に頼るものではありません。
再現性があり、共有できることが必要です。
そのためにはまず、次の問いを自分に、そして組織に投げかけてみてください。
- この判断は何に基づいているのか?
- 上流にあるのは、理念か、方針か、誰の価値観か?
- 自分の人生の判断基準は、どこにあるのか?
こうした問いが積み重なることで、判断の“迷い”は減り、
現場も経営も、納得感のある行動がとれるようになります。
あとがきとご案内
私はこれまで、自動車業界を中心に30年近く、
開発プロセスの改善や、属人化の解消、技術伝承の仕組みづくりを支援してきました。
単に「正解」を与えるのではなく、一緒に上流を見つけ出す“伴走型”の改善支援を行っています。
もし「うちの判断基準、揃ってない気がする…」と少しでも感じたら、
一度、お話してみませんか?
▶ Evoloraでは、初回相談を無料で受け付けています。
公式LINEまたはホームページより、お気軽にご連絡ください。
あなたの現場の“上流”を、共に言語化し、整えていきましょう。