若手が育たないのは“技術”が降りてないから

a wild deer on the grassfield

「若手がなかなか育たない」
「教えてもすぐ辞めてしまう」
「マニュアルはあるのに、品質が安定しない」

こうした声を、いろんな製造業の現場から耳にします。

でも、原因は“若手のやる気”ではありません。
“経験不足”でもありません。

伝わるべきことが、伝わっていない。
分かるはずのことが、分からないまま。
その“見えない壁”が、若手の成長と定着を妨げているのです。


若手が辞める理由は「分からない」から

ある製造業の現場で、若手社員が3ヶ月で辞めました。
彼はこう言っていました。

「やることは言われたけど、意味が分からなかった」
「聞きたくても“見て覚えろ”って空気が強くて…」
「なんとなく疎外感がありました」

現場の上司はこう言っていました。

「こっちは忙しくて、構っていられない」
「新人の教育は人事の仕事でしょう?」

でもこの“すれ違い”は、どこの現場でも起きています。
そしてこのすれ違いを生むのが――
技術も方針も“降りていない”状態なのです。


「技術がある」と「技術が降りている」は全く別物

技術がある会社と、
技術が“伝わる”会社は、まったくの別物です。


技術が降りていない現場では…

  • ベテランが感覚で判断していて、言語化されていない
  • 若手が「何のためにこれをしているのか」が分からない
  • 上司と部下の間で、認識がズレたまま進んでいく

結果、若手は「間違うのが怖くて動けない」
そして「どうせ言っても無駄だ」と感じて、モチベーションが下がっていきます。


方針が降りていない会社では…

  • 会社がどこに向かっているのか分からない
  • 改善活動が単なる“やらされ仕事”に感じられる
  • 現場と経営層の間に“温度差”が生まれる

こうして、**人と技術が離れていく“見えない分断”**が起きるのです。


技術は“教える”だけではなく、“降ろす”もの

私たちEvoloraの支援では、技術や方針を**“降ろす”ための仕組みづくり**を行っています。


▼ 技術を降ろす:可視化と共通言語化

  • ベテランの作業を観察し、判断基準を引き出す
  • 写真・動画・図解で“見える化”してCanvaに整理
  • ChatGPTでQ&Aにして、いつでも調べられる仕組みに

「これは感覚だから教えられない」
ではなく、“どうしたら伝わるか”を一緒に考えるプロセスを設計します。


▼ 方針を降ろす:対話と仕掛けで浸透させる

  • 経営の方針を“現場の言葉”で再翻訳
  • リーダーと現場メンバーをつなぐワークショップ
  • チームで価値観を話し合うミーティングの場づくり

方針は、一方通行で伝えるものではありません。
“腹落ちするまで翻訳して届ける”ことが、本当の伝達です。


「そんなに丁寧にやってたら、時間が足りない」
「うちは中小企業だから、そこまでリソースがない」

そう思うのも無理はありません。
でも、若手が辞めること、ミスが起きること、改善が止まること――
それが結果的に、もっと大きな“コスト”になっていませんか?


“降りていない技術”は、存在しないのと同じ

「技術がある」は、強みではありません。
「技術が伝わっている」ことが、本当の競争力です。

同じように、
「方針がある」だけでは、人はついてきません。
「方針が分かり、共感されている」ことが、人を育てます。


Evoloraは、技術と方針が“降りる組織づくり”を支援します

  • 技術継承がうまくいっていない
  • 若手の定着率が低く、改善も止まりがち
  • 経営と現場のズレを埋める仕組みがほしい

そんな企業に対して、私は**“言うだけ”ではなく、“一緒に作る・伝える・届ける”支援**を行っています。

技術も方針も、人に届いて初めて力になる。

まずは、いま“降りていないかもしれないこと”を一緒に見つけてみませんか?

👉【お問い合わせはこちら】
https://evolora.net/contact/

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